良いもの(使用法注意・難あり)を買う

以前から気になっていたダイソーBluetooth無線・有線両用ヘッドセット FS-BTHD-01というのを買ってそこそこ満足したのでレビューを。

ネットでは人気商品らしい。
https://www.google.com/search?q=%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%BC++%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88+bluetooth
https://news.infoseek.co.jp/article/20240304bgmania20242627550/
パステルカラー3色も限定?で出たようだ。
ダイソー店舗の中では高額商品なので今一売れてない印象だが発売から半年ほど経つせいか、ワイヤレスヘッドフォン既に皆持ってるせいか。そういえばポケットカー(330円)はまだ見たことないのは自分の目に入る位置に無いのか?
価格破壊なポケカーはともかく😘この商品はワイヤレス未使用なオーディオマニアは注目せざるを得ない価格破壊商品となっている。
・1100円という低価格💯
・40㎜径ドライバー・・・中・高級グレードと同等‼️😻低音再生が得意。40mm径ドライバーは日本の有名オーディオブランドのアンプ無し有線ヘッドホンはATH-250AVの最安1300円(これもぶっ飛び爆安価格)。エレコム製40mmドライバー有線ヘッドセットは某所で1500円。エレコム製品は値段なりだが競合PC周辺機器メーカーの中では音響的な素性が良かった印象(昔の記憶)。(ドライバー径より駆動力が大事とこの後思い知る…😣)
Bluetooth無線伝送・・・デジタル無線伝送なので音楽情報の損失、ノイズ混入がほぼ無い(Bluetoothの世代によって圧縮ビットレートが違う?余り詳しくない)。内蔵のアンプを使い駆動力が高い。コードレスの自由度。ハッピープライスパラダイス。
https://youtu.be/vYWr3s0ZhoI
・無駄なデザインが少なく抵抗感が薄い。
期待値爆上がり商品となっている。
再生周波数特性の記載が無いのは不安感だが商倫理的には好印象だ。(😨)

早速レビュー。
【細かな使用感】
・3.5㎜のミニプラグインターフェイスにステレオミニプラグ(付属しない)を刺すと自動で無線切断し、操作系全部無効な普通の有線ヘッドフォンになる。(音質については後述)
有線ではヘッドセットも使用不可。
・針穴のような小さな穴内にマイク内蔵されている。YouTubeレビューによると音質はかなり低性能。Bluetoothの送受信の遅延と低音質でゲーミングヘッドセットには不適当。ゲーム用途には有線接続・しっかりしたマイクが付いたヘッドセットを買おう。視聴中に着信して通話可能なのは便利か。
・25cmほどのマイクロUSB・タイプB充電ケーブル付属は必要最低限長さか。いちいち両側の差し込み向きを確認、タイプCでもないので管理に不便。(中華小物の電源にタイプBマイクロ使いがち。)
・柔らかいパッド類の表皮はやや厚く耐久性高いか。パッド面積小さいが本体軽量で快適、保持性良い。これだけ軽いならネックバンド付の耳かけタイプで作れば帽子が被れ髪型も崩れず飛躍的に便利だ。
・折り畳めないので携帯性悪いが華奢な部分が無く頑丈そうに見える。首に掛けるべし。
耳当て部が横にスイングしない、伸縮の調整幅が小さいのも簡素で堅牢性を増している。
・外観がプラスチッキーなのはやむを得ないもののマット仕上げなので安っぽ過ぎず特別不恰好でもないが僅かに主張が有り屋外使用でダイソーばれしてしまうのがネックか。ダイソーは売ってるだけで歴としたFSC社の製品でAmazon直販もしてる。オーム電機のHP-W265Z-K(20hz-20Khz再生?)は折り畳み可能な他はほぼ一緒。NOKIAのE1200-ANCにもよく似た外装だ。格好よく見えてきたぞ(´- `*)
・バッテリー連続使用は未計測。使用感連続8時間以上?充電60分くらい?
・わりと頻繁に、切断/再接続し不安定になるのは送り側機器のBluetoothがVersion4.1くらいの旧世代だからか?10~20回繰り返す時がある。
Bluetooth5.3とAACコーデックに対応は美点らしい。
・ボタン3つで操作する・・・正面の意匠重視とマイク穴の位置からするとLとR表示は正しいのかもだが不便なので逆にして使ってる(イヤーカップの成形も逆になるが自分は違和感なし)。ボリュームボタン位置が上下逆なのはまいっちんぐ
・ボリューム
本体のボリュームボタンのカチカチ音はちょいと安っぽい。長押しは曲選択になりボリュームはカチカチ強制される😢
AndroidからYouTube視聴でボリュームは・・・0と1で無音 2で極小 3で少し小さい 4で唐突に少し大きすぎる。3.5があると静かな環境でリラックスした音楽や音楽以外の動画視聴時に適当。屋外使用が推奨なのだろう。
・Windows10(リアルテック?)からYouTube視聴で接続直後は事もあろうに69から始まり爆音が耳を打つ😠💢途切れると再接続で爆音になる。プリセットの数字もナメ腐っている感は否めない。👅
・Windows10本体操作ボリュームは0,2、4で無音 6(7の時もある)から唐突にやや大きめの音量が出、13、19と段階で上がる。
・Windows10マウス操作は唐突に6(7)から出て,9,11まで音量不変、13、15、17も不変、19~23も同じ(6,8,10が同じ、12,14,16が同じと数字変わる時もあり気まぐれだ)・・・本体操作と同じ段階的な音量の上がり方。段が粗い。特に小音量領域で細かいステップを刻んでほしい。1か2ずつ上げれば良いのに3ずつ上げるのせっかち。中国人爆音好きなのか?
……2/8最近Androidで1から音出て2から正常に聞けて3で少し大き目だが丁度良い音量にアップデートされた?気がする。自動アップデート機能なんてあるのか?謎。
・13くらいが性能を出せるボリュームになるが正直耳に悪い。手持ちの主力ヘッドフォンならボリューム6で良い音なのだが…(僕の劣化した駄耳での数字なのでお子様はもっと小さい音量でok)
PCもスマホも同じ音源を本機内蔵DACへ伝送。同じ音のはずが違う気するのはなぁぜなぁぜ?(tiktok女子の真似)
いや、デジタル音源→アナログ化→デジタルアンプならDACが必要だがアナログに変換無し(フルデジタル再生)?記載が無いが今時は当たり前なのか?デジタルオーディオ関係には全くついていけてません。

・送信側機器が弱いせいかもだが、電波が弱く1mを越えて受信側(L)を体で遮ると音が途切れたので送信側機器を高い位置に置くと良いかも。
動画視聴だと低遅延優先/パケット詰まり/どう表現して良いかわからないが音質劣化(高額な機器は低ビット化する?)というより音飛びになる。音声は容量小さいので動画や音楽再生スピードより速く読み込んでヘッドフォン側に送ってしまえるのだが、バッファRAMが極小?Bluetoothの仕様?
・LEDインジケーター屋外で見づらい
Bluetooth接続・解除音声がでかくダサい。装着中は耳が痛い。3種の警告音声が連続で鳴るのが必定ならせめて短い警告音にして再生音を邪魔しない思想にならない物なのか。
AndroidでもBluetooth接続直後のデフォルトボリュームがでかい。再接続でデフォルトに戻るので耳が痛い。
・PCでBluetoothヘッドセット接続を選択すると秒に一回ブッブッと雑音がしている。😥
YouTubeや動画ファイル視聴はBluetooth送受信で音声がはっきりと遅延する。他の機種を知らないので評価できないが割り切れば使える範囲ではある。
スマホにフォンジャックが無く、タイプCからミニプラグ変換でヘッドフォンを聞いていたので、スマホ充電中もヘッドフォンで聞けて外出も問題なしになり飛躍的に便利。
Bluetoothの世代が新しいせいか?音質的に使えないとの先入観は払拭したが、不安定さが当機種に特有なのかは不明。
※※安価だが容易に耳を痛め、外使用は密閉型であり通行中の使用は危険なのでお子様には勧めません。
公共交通機関乗車時、休憩中等に限り音量控えめに使用を。
※※ 切断/接続を繰り返す症状はマルチポイント接続のせい?スマホとPCのBluetoothはバージョン違いの旧世代で、ヘッドセットは接続先の世代に準じた仕様になる設計だが、不器用にマルチポイント接続を試みて混乱するのか?結局手動操作になるので機能を甘受できないどころか欠点になっている。
PCのデバイスマネージャーのMicrosoft Bluetooth Enumeratorを無効にするか、ヘッドセット無効を選択、ツールバーの右下BOXからBluetooth無効にして安定しました。やや面倒な操作が必要なのはお勧めしづらいです。操作不要な時もあるのがややこしい。
プリセット音量が普通ならさほど気にしないのに。

【無線での音質】
ーー悪い所(自分の主観)
容量が小さい密閉型ハウジングで低音がこもって高音を濁す。(低音が籠るということは低音も質が良いとは言い難い)
40㎜ドライバーの良さよりも悪さが出てしまっている。(低音の強調が用途に適合する場合も有る)
具体的には高音の伸びが無い。高音がサッパリ出ないと言っても良い。
その結果爽やかさに乏しい。閉塞感。

◯原因を考察
内側のプラのイコライザーは耳に直接高音が放射される面に穴が無く高音を遮断し低音を増幅する設計意図を感じる。
スピーカーのドームツイーターの頂部にお椀型のイコライザーを被せる手法[例 : SX-WD5 MSP3 NS-F350]とは位置や材質, 形状が少し違ってバスレフ的に効かせてサブウーファーから高音を出すかのような構造だ。前記SPのツイーターは駆動力が有るのに対してダイソー機のユニットの磁気駆動系のパワーの無さも疑ってしまう。
高音を和らげて聞き疲れを防いで低音が聞きやすいとは言える。
音量を上げると高音が最低限必要レベルに出て聞ける音質になるが低音が出過ぎて耳が痛い。

自分はドライバーの後面開放か半開放で理想的と思うが、商品企画的にピュアオーディオ用途に限定せず汎用に売りたいのだろう。
電車内や家庭のプライベートで音漏れ等は防ぎたい、ゲーム用途、映画鑑賞には迫力の効果音をそれらしく再生したいとすると後面開放できない、携帯性の為にハウジング容量を大きくできないのだろう。
吸音材が無し、中低音が飽和して高音が聞き取りづらいのはコストカットのせいと言うより供給元の格付けで、Hi-fi調よりもわざと高音を出さないLow-fiな設計としているんだろう。
用途を限定せず量を売るのでこの値段にできるのだ。
様々な制約を考えるとこの成り立ちには納得できる。(ピュアオーディオ的には泣き所)

ーー良い所
悪い所を多く書いたが、
デジタル無線伝送のピュアさと内蔵アンプによるダイレクト駆動の力強さは凄まじい。
当機https://note.com/tomorrow56/n/n84a6764fd217
以下のも似た部品構成?
ワイヤレス片耳イヤホン
https://el.jibun.atmarkit.co.jp/thousandiy/2022/01/x_bluetooth.html
両耳タイプBTイヤホン
https://note.com/tomorrow56/n/n32daddda2594
https://engineering-university.yamasee-otto.com/daiso-bluetoothearphone550/
🎧BluetoothオーディオレシーバーE-21「イヤホンをかんたんワイヤレス化」
https://unagidojyou.com/2023/03-12/daiso_bluetooth-audio-reciver_e-21/
🎧Bluetoothオーディオレシーバー
https://note.com/tomorrow56/n/na9d2d4ba3c3e
上の🎧の二つは極短いAUXケーブルで手持ちのリケーブル対応な素性の良いヘッドフォンと組み合わせればユニット内蔵タイプに近い音にできそうだ。

当機種はある面で確実に全てのアンプ非搭載ヘッドフォンを凌ぐ。楽器がはっきり明瞭に聞き分けられ鮮度があり力強い。(気がしたw)
・低音域の微細な情報量が多く克明に環境音を再生し空間を把握できる。(高音の伸びや揺らぎといった繊細なニュアンスは無理)
ケーブルで損失していた音楽信号は微細・微音量な情報で、遠くの音や2次・3次的な反射音や壁面のディティール等だったんすね。(気のせい?w)
・直接駆動はピュアオーディオ向けに作ればハイレゾ音源の良さがわかりやすいと思う

以下、部分的に消えてしまったので記憶を頼りに再筆

【有線での音質】
経年劣化した2.5m程の3.5mmステレオミニケーブルで有線使用したので悪条件のテストでしたが、手持ちのヘッドフォンと同条件で比べると鮮度感に乏しい音でした。
電子基板の一部を経由する
・細い内部配線
・ドライバーユニットの磁気回路の弱さ
明白な難点の中でも期待していた40mm径ドライバーの弱さは間違いなさそうに思う。
無線使用時のチート高音質デバイスの威力の凄まじさを逆に体感できました。

【総評】
決して帯域特性フラットでないが低音に特化した元気な音質。
無線の利便性は価値がある。
感度悪めだが無線時ヘッドセットとしても使える。
1100円としては中々面白い買い物になりました。

調べるとGEOと3コインズでオーバーヘッドタイプのBluetoothヘッドセットが近い価格帯で売られてるようです。
ダイソー機を元に少しの変更と多少丁寧に作りこめば2000円で超高級機が製造できそうに思いました。日本のオーディオメーカー大半が消失してしまった理由がわかります。
JBLが韓国サムスンの傘下になり日本人が憧れて買い求める現状になっている。
安いからと韓国ドラマをTVで流し、韓国アイドルを紅白に出しCDを買いライブに行ってしまう。
韓国アパレルを着て韓国コスメで韓流メイクし韓国で整形するのだと言う。
日本法人を作った韓国NAVERのLINEを日本人がライフラインの様に使い公然とスパイされている。
これらの由々しき重たい話題については今後ネタにするとして

【リファレンス(辞書・基準)について】
このダイソーへッドセットで満足する人もいるかもしれないけど、リファレンス機も別に持っていて欲しいと思います。
変な音のイヤホン等で耳が慣れてしまうと情操がおかしくなって性格も歪んでしまいそうです。(偏見)
世の中には素晴らしい自然の音と素晴らしい音楽があると気づけないかもしれません。

遠隔の世界を知るのに目と耳を使いますが、目は高精細な画像・動画が見られるのに対して、耳もヘッドホンやスピーカーも良いものを持ってバランスが取れると思います。
あの人の声や曲を良い音で聞きたいという欲求は誰にもあると思います。
高級なスピーカーやヘッドフォンは大事に使えば50年経ってもさほど性能は衰えませんからコスパに優れています。技術革新が遅く小幅なのも高級機を買いやすいです。
僕が当機種をあまり正確な音でないと判断できるのもリファレンスを持っていたからです。

是非①施設が整って②技術と実績の有るメーカーを選んで、③信頼できる人が薦めている物、最終的には④自分で試聴して買ってください。
3000~10000円で、音楽大好きなら3万円くらいまでコストを掛けても良いかも。
高級なアンプ・CDプレイヤー・チューナー・MD/テープデッキ・レコードプレイヤー・大型スピーカー等に分散投資した昔を考えたら、3万円のヘッドホンに集中投資は安いです。

おまけ【改造編】

イコライザーに穴開け
②バッフル面の吸音&布フィルターの厚さ調整
③エンクロージャー内に吸音材を貼る
④背面開放型にする
ネオジム磁石を追加する

まず①のイコライザーに穴開けをしました。
僕は外側穴列を残してイコライザーを放射状の支え根本部分から薄刃ニッパーで取ってしまい失敗しました。
高音が出て素直な音に近づいたが低音の音圧直撃で小音量しか出せなくなりドイヒーなカスタマイズになってしまいました。
正解は0.7㎜ドリル径から穴開けて低音足りなければ徐々に穴を広げてお好みの穴径でハチの巣状にし(穴系混在なども良さげ)、穴縁は2㎜幅くらいで残すと低音の直撃を空力的に防げると思います。僕のように全取りせず皆さんはそのように穴開けてください。

②の布フィルター切って貼って厚み調整は不可逆的で美観を損なうので最終的な調整にしましょう。高音の調整は簡単なので最終調整で良いのです。(んならこれを⑤にしろと)

③の吸音材は
ウレタンスポンジ硬軟2種
安っぽい薄いフリース
甘撚りの毛糸
両面テープ
毛糸をチアのボンボンみたいに30個加工して使う予定だったが細密加工6個で挫折。結局長いまま使った。
一応吸音帯域バランス調整を考えて多種使ったが毛糸以外は有り物ゴミの再利用だ。
100均の毛長・直毛で薄生地のマイクロファイバーフェイスタオル一種のみ使って更に高性能と思う。(ケチらず最初から使えば良かった😢)
100均の厚い毛長なマイクロフリースの膝掛けは狭い空間のヘッドホンの調整には厚くて微調整が難しいと思う(試してない)

補強リブとハウジングの交点が間仕切りになる所
電子基板が袋状の空間になる所
ネックバンドの基部の3室
電子基板とバッフル裏面の間の薄い隙間
等は定在波の発生が見込め、そこと広い面積部分に吸音材を貼って終わるつもりが、左右のバランスが取れないのでR側のハウジングに多目に薄いフリースを詰めた。

バッフル表面はイヤーカップが少し盛り上がり壁になる部分にポリエステル毛糸を5cm×4回折り返し貼った。
バッフル面は高音を増やす改造の余地を残して貼る面を最小限にした。
概ね満足だけどもっと良い吸音材にしたくなったら両面テープ貼りなのでやり直せる。

少し聴き込み、改造前の音も覚えてるうちに再度音質評価すると、低音だけを吸音して相対的に高音が少し増えた。低音はエネルギー感が減ってだいぶ大人しい音になったが、以前よりすっきりして中低音用モニターヘッドフォンを名乗れる出来だと思う。
音圧直撃を無視すれば爆音にしても苦にならない程音質改善できたが、④開放型へ改造が電子基板がデカいのが判って無理、お手軽に低質な吸音材で満杯にしたせいか(基板とバッテリーが詰まったL側に合わせる為)現時点でリファレンスと比べて爽やかな高音だけが出ない。籠りやばい。
微細加工になるがドライバーユニットの背面は2穴しか無く穴を増やし背圧を減らす余地があり、籠り感解消のために試してみたい感じ。

②のバッフル面改造についてはまたリファレンス機と聞き比べの後でする。
バッフル面で高音を増やす改造2点
🎧️1.プラのイコライザーを切除してしまい、高音も出たが低音も音圧を伴って過剰に出ていた為これを減らす目的
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/443681/blog/45857778/
この方の滑り止めマットを貼る方法が簡単・形状と材質が素晴らしく合理的なのでパクらせてもらってそれで様子見て、駄目ならザル等の細目の金属網を貼る予定でしたが不要でした。
イコライザーを全取りせず穴開けした皆さんは不要な改造。
🎧️2.バッフル面はイヤーカップで空間になってるので、低音が長く反射を繰り返し充満する。高音は直線的に耳に届き速く減衰するので影響せず、この空間を吸音すると低音を減らせる。
こちらは皆さんもお勧め改造。

併せて、スピーカー工作の常識でエンクロージャー内を吸音し過ぎるとつまらない音になる為半分くらい吸音の余地を残していたので、そこに吸音に優れたアクリル毛糸を要所に詰め込んだ。
低音を徹底的に削って相対的に高音を出す目的だったがここでも失敗した。
パンパンに毛糸を入れたせいでコードが凹凸の合わせ目に食い込んでるのが見えず、なかなか嵌まらないのにもイライラして、力ずくで押し込んで断線してしまった。
気落ちしたが片方を仕上げるしかない。
バッフル裏面も丹念に吸音、試しにユニットの背面に穴でも開けようかとこじると紙テープが5つ?ほど穴を塞いでいるのを発見。これを開けて籠り感を無くして高音を伸ばしたい意図が有ったが逆に低音が増した可能性も有る。一般的なツイーターやホーンドライバーは背面開放して背圧抜いてないのを見ると逆に背圧上がるのかもしれない?
穴開けた弊害は無く良音化したように思えるが片耳なのでよく判らず。
小穴なので穴径を広げて音の変化で遊ぶのもアリ?
同時に複数の改造をすると音が変わった因果関係がわからなくなるので、小穴開け(毛紙テープ取り)を同時にやったのは失敗だったかもしれない。

R側片耳になってしまったので片耳ずつリファレンスとの聞き比べは難しく(開放型リファレンス機は両耳再生するので遮音むずい)、楽曲での評価は不完全だが
・滑り止めマットが案外エアロな形状でさほど音圧直撃を防ぎ切れてない。
・滑り止めマット貼り後の音変化を聞かず同時に布フィルター除去したのも失敗か。高音素通りはGood👍️だがサ行がきつ目の仕上がりになってしまった。
YouTuber~の館さんはf特性フラットが良いスピーカーだと言うが、日本製スピーカーは帯域特性が良くてもモニターSP的傾向でサ行がキツくて家庭用SPとして欧米人に好まれなかったのは定説。
後に急遽ネオジムマグネット改造を追加して激強刺激になったのも布フィルター除去は時期尚早だった。
・ユニット背圧抜きで籠り感減り高音伸びた(気がする)
・低音が過去最高に吸収
は何となく体感できた。所謂ど下品なドンシャリになったが、音質と利便性の両面で美点が有るのでサブ機としてたまに聴くには悪くないかな。(片耳だけど)

もう少しだけ真面目な評価を。
まともなマイクが無いのでグラフで可視化せず殆ど自分の耳性能のテストになるが
◆10hz-20Khz
https://youtu.be/me2mFspEcTc
リファレンス機は16khz以上が少し小さく再生するようだ。
改造機は12khzから小さい。谷間も多目か。
◆スイープ信号20hz→20khz
https://youtu.be/Y5vS13JQ2uQ
リファレンス機はこれだと14khz以上は小さくなる。
改造機も14khz以上が小さい。
◆1Hz to 20KHz Audio Spectrum
https://youtu.be/ltSymj_lvzQ
これはリファレンス機は13khz以上が小さい。
改造機も13khz以上が小さい。

・リファレンス機が思ったほど高音のびてないのは
a.全人類に共通な聴こえ方で問題なし
b.リファレンス機がしょぼいor劣化している
c.自分の耳が悪い
真剣なヘッドフォンユーザーじゃないので何れか不明。
・再生帯域的に意外とリファレンス機と遜色無いレベルになってるが改造前がどうだったか気になる。初期の音質評価/改善の期待値が低かったので改造前にテスト音を聴いておらず比較不能
・④開放型改造で大化けする可能性も有る?
籠りが聴感に大きく影響してる可能性出てきた?
・改造後は高音の指向性が強くなって指定のLRでないと明確に音が悪くなる。ボタン位置後ろになり操作性悪化やむなし。

https://youtu.be/eoxTckmpAjs
こちらの方の真似で偶々持ってた100均の13mm径ネオジムマグネットを貼ってみた所、当機のショボちぃ😖⤵️ドライバーは普通レベルになった。
16mm径マグネットも売ってるのでそっちも後々試すかも。
ドライバーと追加マグネットの中心が合わない場合は裏返すと合います。
サ行きつ目な刺激を抑えたければ布フィルター厚みで調整を。
有線時は性能改善?(未確認)、無線時は怒涛の低音と共に高音強化され、ソウル音楽マニアの志村けんも「なかなか良いんでないかい?うぅぇ?」と絶賛間違いない低音愛好家必携な音質になったと思う。ネタ元諸氏ありがとう。
試しにもう一枚追いマグネットすると各楽器のアタックにガッツが溢れほとばしり驚異的な立体感・奥行き感。馴染みの音楽ソースこんなに情報が眠っていたかと激ウマに変貌感動した。
https://youtu.be/T7Ad2PyQljs
https://youtu.be/JEFM-ppSrFs
聞こえすぎちゃって困るのオ~?!弱磁石と弱ボイスコイル両方分を磁石×2追加で補えたのかも。増マグ改造前まで聞いてた音は何だったのか唖然としつつもう一マグ加えたら音の向こう側が見られるのではと探求心がムクムクしてきた。スペース的に収まらないので吸音フリースを一枚取る本末転倒ぶり。人間はなんて欲深い生き物なのか?果たして"音の向こう側"は存在するのか⁉️
…と調子に乗って繰り返しパカパカ付け外していたら強欲が裏目に出て残る片方も断線した。お遊びもここまでか…
当改造機の磁石×3追加は有線使用時には300円超え1000~3000円クラスの有線他機に迫る音になるんじゃないかと希望的に予想します。
加筆しながら仕上げた記事なので前後してますが、ネオジムマグネット追加は最初①の改造手順にすると粗が目立ち対策も最小限で改造の近道かもしれないっす。

貧弱吸音材を変えて更に高音質化可能だがひとまず納得。手軽にできる事はやり尽くしただけに断線は残念。最終的に望外に大変身しただけにハンダ付けは何時かしたい。
いっそ開放型に改造してしまうのも手だが密閉の利点を失い外使用に不適になるのは悩む。