動画のプロのブログ(映画、CM、ブライダルの方)を見れば詳しいですが書きたいと思いました。というのもISが一眼カメラでかっこ良いプロモビデオを作って勧誘して、騙された若者が兵士になったり虐待を受けるといった事があるらしい。
一眼動画の質感と上手な編集で妙に説得力を持ってしまうようです。
一眼動画が良い発展をしそうな所に一点影が差したなと、ずっと気に掛かっていました。
日本では大河ドラマの平家物語?で使われて当時見慣れない視聴者から演出過剰とされて不評を買ったようです。今はTVドラマで普通に使われています。
韓国や中国のドラマなどはわかり易い一眼的動画で日本のドラマも似た絵柄感が増えている印象です。コテコテ演出過剰なような半端というか。
僕が一眼動画を知ったのはジェットダイスケさんのキャノンX3の紹介動画かな。それから60Dの紹介動画からNEX5RといったふうにYouTubeで一眼(レビュー)ブームになったように思います。X3 JETDAISUKE で検索すると作例がいくつか見られますので歯車マークから高画質設定480pくらいで見てください。ジェットさんは初期動画が既に素晴らしいですね。今より(?)純粋で熱い感じが伝わって来ます。古い機種の弱点を感じさせずに魅了しています。人の感性とか芸術性って凄いなと思います。
日本での一眼レビューブームは70DとGH4で一旦打ち止めで静かになっていますが、大御所YouTuberは一眼動画を使い照明にも気を使うのが鉄板のようです。
細かくその他を書くと
キャノンG10〜20
D800E
VG10〜30
ソニーa7 a7s
AX100
FZ1000
EM5mk2/EM10mk2
BMPCC
645Z
などは印象的でした。
一眼動画の綺麗さは沢山性能項目がありますが
・ボケによる表現力(画的なボケ、ピン送り)
・暗所性能
・質感
が特長でしょうか。
・ボケは単にボケれば良いのでなく良いレンズ有ってこそだと思います。アプリのボケや並なレンズのボケはやはりいまいちかなと。
・暗所性能は大きなセンサーと明るいレンズで光を多く取り入れるので黒潰れせず微妙な階調表現に優れている(のっぺりしない)
・質感についてはセンサーサイズの大きさが立体感に繋がっているのかなと。虹彩を絞ると一眼らしさが無くなるのはそういう事かと。(簡単に言うと被写界深度?)
牛の眼球の解剖すると人間の目より大きくてビビるそうなんですが、彼らは人間よりも立体的で質感のある映像を見ているのかもしれないですね。
巨大な目の深海イカはどんな映像を見ているんでしょうね。
一眼動画の短所は
大センサーの情報量による画像処理の遅さから急なパンニング、手ブレ、動き物への弱さ。
ピント調整の難しさ。
カメラの形状、レンズや周辺機器の重さ、動画用機能の少なさ
放送用や家庭用のビデオカメラは小さいセンサーで速い信号処理ができるんですね。
虫の複眼は速い処理ができる小さな単眼の集合体で一つ壊れても他の眼がカバーできる作りです。
一眼動画は手軽な映画撮影に向いているそうですがいかにも一眼的な撮り方(ボケボケ)は印象的なシーンだけにするべきというのは常識らしいです。
一眼動画はまだマニア向けですが性能が上がってきて短所が減りつつあります。
4Kや手ブレ補正のためにセンサーを小さく使う→ GH4、em5、em10
発熱で短時間しか撮れない→ 並の一眼全般、a6000、NEX系
30fps以上で撮れない→ 旧機種や入門機全般
フルHDが撮れない→旧機種や入門機全般
ビットレートが低い→ 並な一眼カメラ全般
レンズが動画オートフォーカスで使えないor性能が悪い→ 旧式レンズ、動画非対応レンズなど
レンズの種類が少ない→ Eマウント他
音声が貧弱→ 外部マイク、ヘッドフォン端子が無い
等、機種によって残念な仕様があります。
一眼動画は綺麗で見応えがあるので悪用されると危険な道具になるんですね。その事に非常に腹が立って書きました。
一眼動画は何者だ?(幾三)てならずに知ってもらう事で騙される事も無くなるだろうと思います。一眼動画が普及してカメラも性能良くなったらいいなとも。