ゴジラ型ポケットカー

ダイソーのポケットカーという自動車玩具、まだ買ってないし買うかわからないんですが動画でいくつか見ました。

物について見ると
・バンパー 軽量MSとVSとXシャーシの混合
・シャーシ TZとVSとVZシャーシの混合…なんか不器用にTZに補強入れたみたいな格好
・ボディ 材質PP製?オリジナリティ有り。ここが良かったら正直タミヤも窮まったろう。
但し恐竜(ゴジラ)ボディはコロンブスの卵発想でぶっ飛び具合が悪くない(レイザーバックとカッパーファングとマッハフレームの自由な発想の延長で極限まで自由にデザインしたらこうなるかな)、ガン●ムレーサーはまた違う挑戦が有ったと思うが、さすが12億人もいると母数が勝れて発想の源泉凄まじきという感じ。全力で玩具たろうとする潔さだが微妙に車として収まりがある。中華を感じる細部の装飾に民俗資料的価値はない。
・タイヤ ほぼ小径のパクり

・プロペラシャフト ギア位置がキツい
・グリス 一台にかつかつギリギリ量
・モーターサポート 本家より改良有り?
・金具の銅 低品質か管理が悪い
・ドライブシャフト 反りの品質バラつき
ギア 精度悪い
・金具類パーツ 個数管理にバラつき?
といった特徴?

・価格 300円(モーター付)
レーサーミニ四駆の発売価格が600円でしたが、それよりモールドも複雑で金属パーツや金型数も多そうなのに、35年前より多少物価が上がった(?)日本で1/2で売れるという。
中国も今や物価や賃金が上がったはずですが、人口の多さで大量消費で薄利多売できるんでしょうか、驚愕です。

どんなコスト管理なのか逆立ちしても思い付かない。(若干思い浮かぶ…)
中国の労働者は安くて驚異的にスピードに長けた地方出身の女工さんが、多少の品質を気にせず超速作業してる様子が思い浮かびます。多分めっちゃ速い。

中国や東南アジアに在ったパチ四駆はほぼタイプ1シャーシのコピーで、完成品でブリスターパックに入ってるようなのをタイへ行った0から始めるミニ四駆の人(マサルさん)の動画で見た記憶があります。
それから想像するに、多様なパチ四駆が海外にありタミヤも海外のそれらを毎年確認していたかもしれません。
いや商売なのでしていたでしょう。

3Dスキャンの性能と金型職人の慣れでこんな手の込んだ商品が可能になったんでしょう。
オリジナリティは無いが手間は掛かるんじゃないですかね。

ダイソーは一から作らせたらこの価格でできないので、中国である程度出回って価格がこなれた物を玩具市場で見つけて、直接工場から買って日本語の箱と説明書を作ってパックしたのかな?
これはミニ四駆と中国に特別詳しくなくても、浅く広い知識の僕と同年くらい生きた人ならわかると思います。

パチ四駆とは、一次、二次ブームの時の国産パチ四駆はオリジナリティ有る高度な物や涙ぐましさが感じられる物が多く、国産弱小プラモ屋の必死さと愛おしさを感じさせる物もあり、タミヤ目線な悪口な気がして使いたくない言葉でしたが、これはむしろ積極的にパチ四駆と呼びたいです。微かな愛を持って、冷やかに自信を持って言いたいですね。
正真正銘のパチ四駆。本場の本物です(笑)
ついに本物が来た!
でもこれは余りに出来が良くて、パチ四駆と呼びづらい部類を慎重に選んで持ってきた感じします。
時代が進んで高度化した産物との偶然の出会い?必然と言えるかしれませんが。

これをタミヤはどう思っているのか、恐らく当初は悩んだでしょうね。
これが売れ過ぎてタミヤ製が売れなくなったら何らか対応するでしょう。
法的には知的所有権を何処に設定してるかによるけど、シャーシをハイブリッドにパクってるのでパクり認定余裕かもしれない。
法的に対応しないなら製品の改良か、ソフト的な差別化をするのかな。

凄い…ついに来ちまった強敵黒船。
中国新幹線「和諧号」が逆輸入されて来ちまったような、“本物”が来ちまった。
ゴジラ(1989当時のR32GT-Rはゴジラ過ぎて欧州販売自粛、アメリカから締め出されます何故か全日本車発売から?25年輸入禁止というおまけ付)登場。
中華EVが来て日本車が駄目になる?前にミニ四駆が?さて、どうなるのか。
GAGA高橋さんの紹介した中華製のバギーRCは驚異的なコスパだとか、日本のトイラジ専業社は壊滅したぽいとかという事にならぬようミニ四駆踏ん張ってほしい。