S2の底穴 緩いビス止め件

YouTubeの動画で見たS2シャーシ底の穴は良いな他のシャーシにも底穴開けて欲しい

若干緩めに底穴一点止めか、底穴前後の2穴を2点止めでステー付けてウイングかマスダン付けたら超安定化できそう

フロントとリアのウイングもここに荷重が掛かるようにマウントできたらかなり良いかも


緩めにビス止め とよく書きますが

ミニ四駆サイズにとってのビス止めの方法について触れます

◆普通のビス止め(剛接合)

剛接合は完全に方向性を固定する接合です

ビスとナットは点で圧力を生んでいてワッシャー(以後 座金)が圧力を面で伝えて部品と部品を摩擦させます 普通にビス止めする場合は摩擦が強くなる事を重視した部品同士の接合面にします

※強力に圧着する高力ボルトナットはリベットや溶接に似た剛接合、面接合になります(建設向けです)

普通のビス、ナットは重量な世界では剛接合と認められず、ピン接合判定です  軽いミニ四駆の世界にとっては普通のビス止めも剛接合と見て良いと思います


ロックナットは座金+スプリング座金を兼ねるので軽量化できますが、トルクを掛けるとネジ山が削れてしまうので普通のナットとスプリング座金+座金より緩い固定になり、部品の振動を許す方向になります(ミニ四駆に向いた特性なのかも)

ビス固定は瞬間的な大荷重を逃がす柔構造に近いです 直接入力を逃がして安定化にも貢献します 補強FRPプレートを接着でなくビス止めするのはそういった理由です

接着剤でも硬質な物よりゴム的な軟質な方が振動に強いです


強度低下と引き換えにしても接合面は部品のサイズと用途によって変える時もあるかなと、部品同士を振動を逃がしたいのか、振動を一体化して受けたいのかによって接合面を変えるべき?

ミニ四駆はビスサイズが同じなので部位によって最適な締め付けトルクが在るかな


◆緩いビス止め(ピン接合)

ピン接合とは一点だけだと上下左右回転方向に緩い固定方法です

軽量部品のビス止めです

主に軟質素材を挟んで部品同士を固定する事を考えています

利点は振動吸収するための可動の軸になる事です

可動域の範囲と重量、目的によってセッティングは多様です

□可動部周辺は支持+減衰+補強を兼ねた作りにします

・提灯マスダンステーの根元のスプリング使用

FRPプレート穴をハトメで保護

・複数の軟素材を挟む

・くさび / シーソー状のスペーサーを挟んで支点を半固定する

・ビス穴をザグッて円錐状の軟素材スペーサーで位置決め

軟素材は同心円で2mmハトメと5mmハトメかポンチなどで打ち抜いてスペーサーにすると座金と合わせて減衰に使えそうです 金属バネは縮み伸びの動作がお釣りになり跳ねます(減衰しません)

ビスの途中でナットを止めるにはナット2つを逆方向から締めるとビスのネジ山を捻る力とナット同士の摩擦が発生しビスもナットも固定できます


緩いビス止めは通常ビス止めに比べて摩擦による圧着が期待できない為強度がかなり弱いので以下を注意です

・ビスとビス穴の強度を超えた重量物、可動範囲を設定しない

・荷重の掛かりすぎる所は普通の摩擦ビス止めにする

・ビス穴を拡大、貫通してビス抜け防止する

以上、今回の妄想だらけの怪情報でした