クールジャパンにブチ切れ後冷静になる

2022年4月24日(日)18:00、NHK-BS1Cool Japan」にて魔改造をテーマにミニ四駆を取り上げたようでした

魔改造とは、某国に発注した美形キャラのフィギュアの頭部が悪魔的な形相な出来だったために、ユーザー達がネタにしてその頭部を用いて様々な悪魔的な改造フィギュア類を作ったのが起源で、NHK魔改造の夜という番組をやっている繋がりでテーマにしたんだろう

クールジャパン政策とは、まあ何か税金の無駄使いというか、政権のお仲間に金をやって政権維持に使ったり、得てして実効的でなくばら撒き、つまり無駄金の類に使われる政策、つまり日本沈没の一環のようなものと思っているがまあそれは評価する人次第だ
良い政策とは適材適所、最適な配分に尽きる

で、魔改造回がどうだったかというと
自分は魔改造というからには少なくとも悪魔的であるべきだと思っているが、レース目的で公式レギュレーションに則った改造が大半な遊び方は魔改造の印象は薄い(ユーザー改造のフィードバック、デコレーション四駆、企業製作のミニ四駆がそうか?)
内容はミニ四駆の紹介、ただのプロモだなという感想
うーん、最近の初心者置いてきぼりなギミック過剰な改造は魔改造と揶揄されても致し方無いのかもしれないから、大幅な改造を魔改造と呼んでるのかな?ミニ四駆事業部の意向込み?

で、番組の規定の流れでスタジオ席の外国人さんにミニ四駆をクールかと聞いたところ、(イタリア人?アメリカ人?)男性が、自国民は模型をやらずに実物の自動車を趣味にする、模型趣味はクールじゃないとコメント、司会の鴻上さんは、そうか〜そうだよね、みたいに同意してあっさりノットクールになった

まあ、例えばアメリカの自動車趣味は日本と比較にならない先進国なので、激しく納得せざるを得ない一面はある
しかし、模型趣味は自動車趣味とは別物であって、やる人も自動車趣味とは縁遠い人が殆どだと思う
例えばアメリカにも模型趣味の人は沢山いて、日本にも実車を趣味にしてる人もそれなりにいて、両方を趣味にしてる人も両国にいるから土壌は同じというか、アメリカやイタリアには日本よりも流行る素地は大きいと自分は思っている

だから、ミニ四駆やってる人はミニ四駆だけやって貧乏だ、自動車持ってないみたいな物言いに、うん、そうだね、と納得してしまう鴻上さんには、え?そこ納得する所?と疑問だった

そして、鴻上さんが選ぶ最もクールは様々なソフビ玩具を関節人形に作り変える人、過去に小学生で手作りフィギュアを作ってTwitterでバズった人だったんだが、そこも素直に納得できないのだ

この番組は強引に日本がクールだと言いたい傾向があって、この日本人の腕は凄いけど世界的にはそんなに凄くないなという回が結構ある
スタジオの外国人は
・専門家でない
・日本に住んで日本の芸能事務所に所属して日本の番組に出演してるので忖度する
・率直に物言う人はいるが日本独自の物に関しては日本を立ててくれ、同意しない時はモブ化する

イマイチな物でも番組が推す日本スゴイ!が通るので、物を知っている外国人からしたら大したことないなと思われてしまうし、日本人が見ても普通の感覚の人ならヤレヤレ恥ずかしい番組だと思ってしまう
(関節人形の作者さんは凄いのでとばっちり申し訳無い)

ミニ四駆をクールじゃないとしたかった番組がそもそもよくわからないけど
ミニ四駆をクールじゃないと言った外国人は明らかにトンチンカンな事を言っていたので、言われた司会者は言葉通りをあっさり認めずに「そうか、漫画やアニメ、公式大会等で作ったブームを数度経た日本だから一部で流行ってるのであって、同様な盛り上がりは外国では無理だよね」という注釈を添えて視聴者に伝えるべきだったろう(ちょっと端折れば番組内のVTR見て言える事だろう)
またはシンプルに、車いじりとミニ四駆はさすがにジャンルが違い過ぎるだろとツッコむべきだったと思う
大半のミニ四駆魔改造にさえ当たらないように思えるし

これを視聴料で作って世界中に無料で流されては、メーカーもユーザーも可哀想だろうこんなではヘンテコな政党が支持されてしまいかねない
せっかく魔改造回にねじ込み気味に取り上げたミニ四駆、取材したプロモ映像台無し、協力した企業やユーザー諸氏も気の毒

日本スゴイ言いたいだけの番組はしょうもないの多いけど、クールジャパンは日本の政策の看板番組なんだから、日本の為になるように作るべきなんじゃないかな

今回については嘘ついて人をけなして良い事は無いなと思いました

大義名分は正しい政策だけど何かズレてる、観点が狭いというか、国民の為よりは一部の人の為な政策になってる感が強まる回でした